オーストリアに20年以上在住し、FIS女子スキージャンプのレースディレクターを務めている吉田千賀さんが女子ジャンプの開催スケジュールと開催地の決定についてインタビューに答えた記事があります。
「女子のジャンプの日程が開催日が少ないのはなぜ?」
→W杯の開催は「シーズン前に各国のスキー連盟が開催を申し込む→開催地の絞り込み→開催地の決定」となっている。したがって女子が開催日が少ないということは、申し込み数が少なかったということ。逆に男子は試合の日程が過密なのは開催予定数より立候補数が多いために絞り込みをしたため。つまり男子は開催可能上限まで設定されている。男子ジャンプは人気種目であり最終的に開催できない都市もあった。
「北米大陸で女子ジャンプの大会がなかった。またドイツやオーストリアというジャンプの本場で開催が一か所しかなかったのは?」
→カナダとアメリカのスキー連盟から開催したいオファーがなかった。また、ドイツとオーストリアは一か所からしかオファーがなかったということです。
「ということは今年の混合団体が開催されなかったのは?」
→リレハンメル(ノルウェー)からのオファーがなかったからです。
つまり、昨年(14-15)にラージヒルの大会が少ないのもオファーがなかったから。
日本では2大会連続で蔵王と札幌で開催されるのだからどちらかはラージヒルにしても面白いのではないでしょうか。女子ジャンプは現状、開催を申し込めば即開催可能ということです。
日程や開催地の選定基準とか結構曖昧な部分もあるかと思ったら驚くほどオープンに情報をインタビューで答えていてびっくりしました。