W杯 2016-2017

2016-17 W杯 第09戦 蔵王①

2016/01/ @蔵王(日本)

蔵王はクーサモ程ではないが荒れる台として女子ジャンプの中では定評がある。昨年はザイフリーズベルガーがゲートに入り赤シグナルで外に出てと、8回ほど出入を行い30分ほどの風待ちをしたことでその恐ろしさを遺憾なく発揮した。

夕方の時間帯にやるのも、この時間が一番風が安定しているからであるらしいがそれでも荒れていた。通年荒れているわけでなく、この時期以外は穏やからしいのだが、札幌と同時開催をするためにどうしても一番の鬼門の時期に開催せざるをえないのが苦しいところである。

だが、確か標高が900メートルだかの場所にジャンプ台があるらしく、そんな高いところに作れば風が強いに決まってるだろ・・・・と思うのは気のせいだろうか。(もし情報違ってたら教えてください)

試合はそんなわけで荒れた試合となった。有力ではザイフリーズベルガーが去年に続き今年も悲惨な目にあい、2回目に進めなかった。また、イタリアのマルジナという新人?が台の相性がいいのか2位に入るという快挙を成し遂げた。ちなみに伊藤が高梨を抑えて優勝した。

昨年の優勝の高梨は一回目が10位。飛び出し後の板が少し上気味になっていて後半の伸びを欠いている。いつもと違い、吊り下げ型のジャンプでどうしたんだろうという感じ。前にグイグイ前傾で伸びるいつものジャンプと違う。

札幌からそうなのだが、ラージのオーベルストドルフから調子が悪いのでニジル後の期間の年末年始の間の調整が上手くいかなかったのであろうか。

好調なのはアブバクモアで力強い踏切のジャンプが距離につながっている。同じくロシアのチホノワが体が成長したのに昔のままのジャンプで飛距離を伸ばせず伸び悩んでいるのとは好対照である。

昨年好調だった勢藤優花も今年も7位に入り台の相性の良さを見せつけた。札幌で好調なアルトハウスは14位。1回目トップのルンビュも結局6位。このぐらい普通に順位に変動があるのだから、高梨の5位はある意味凄いことである。高梨のジャンプの特徴は大きく崩れる失敗ジャンプがないことである。例えばザイフリーズベルガーは2回目に進めないぐらい大きく失敗したジャンプをしでかした。

一つ謎なのが残り4人のイラシコのところで運営がゲートをあげたことである。特に上げる必要があったかわからないが、イラシコ・高梨と大きく順位を落としたジャンプとなった。

伊藤有希はこれで2勝目。ホームのジャンプ台で稼げるだけ稼いでおきたい。おめでとう。

アドセンス




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