世界選手権 2017 ◆試合結果 世界選手権

世界選手権 2017 女子ノーマルヒル

2016/02/25 @ラハティ(芬蘭土)

試合結果はこちら

http://medias3.fis-ski.com/pdf/2017/JP/3797/2017JP3797RL.pdf

◆1位 フォークト

まず、フォークト選手、優勝おめでとう。前回の優勝から次の勝利が今回の世界選手権とこの2年で勝利した試合が世界選手権だけという恐ろしい程の勝負強さでした。大舞台に強すぎる・・・・

右曲がりのジャンプで有名ですが、2回目の着地はほぼ曲がることなく普通に着地してました。あの距離でテレマークをしっかり入れて、うーん。なんでしょうね。というか、なんで普段勝てないんでしょうかね。

◆2位 伊藤選手

以下が試合後のコメント

「ずっと目指してやってきた試合で、メダルが取れたのはすごくうれしい。内容的にも今季一番満足のいくものだった。いつもと同じように試合に臨むことができた。自分の今のベストは尽くせたと思う」

http://www.sankei.com/sports/news/170225/spo1702250009-n1.html

前回の銀メダルは世界選手権以外では風に恵まれず、不本意な結果に終わることが多かった中でジャンプの神様がご褒美的にくださったメダルでしたが、今回は自分でもぎ取った勝利でした。おめでとう。

私は去年のブログで「悪い意味で技術的に小さくまとまってしまった」と伊藤有希の伸びが限界に達したと判断して信じることができなかったです。。本当にお詫びをしたいです。それと高梨選手の平昌の金メダルはもう信じます。手のひら返しをしないです。本番弱いとか言いません。信じます。

伊藤選手は「内容的にも今季一番満足」という様にかなりベストに近いジャンプをしました。それでもフォークトを倒せなかった。W杯ではフォークトより下になることは殆どなかったはず・・・。フォークトもほぼマックスのジャンプを発揮したんですね。この大舞台で恐ろしい。

◆3位 高梨選手

高梨選手は3位でしたが、そこまで目立ったミスもなかったです。2回目は飛び出し後に少し動いてしまいました。調子が良い時は踏切後にスムーズに空中姿勢を完了して、そこから微動だにしないジャンプをするのですがその分ミスをした感じです。

はっきり言えばフォークトはいいジャンプをしました。でも高梨選手が3.5ポイント差、つまりあと2m分のジャンプをすれば4ポイント追加されます。そしたら逆転です。つまり97m飛んでれば金メダルとれました。

最後に飛ぶルンビュを上回らないといけない。ヒルサイズのジャンプをして1回目のルンビュの差を詰めなければならないというプレッシャーがあったのでしょう。ルンビュの失敗をみていたらまた違ったかなと思います。

◆4位 ルンビュ

ほぼ金メダルが手中にあった中で、ミス。もともとミスをしやすい「一か八か」のジャンプが多いのですが、今回も飛び出しの後の「カン!」という音と共に力んで飛距離を伸ばせませんでした。

個人的にミスした後にノルウェーの選手が駆け寄っていて、それをカメラが追っていて・・・哀愁漂う背中がもう見ていられませんでした。ああ、残酷だな・・・と思いました。

この悔しさを活かしてほしい。来年のオリンピックに活かしてほしい。でも高梨や伊藤を苦しまない程度のほどほどに活かして欲しいと思います。

ルンビュは私はファンが多いのでそんなに好きではないのですが、今回の件をみてすごく応援したくなりました。

以下順位順の短評

◆5位 クリネツ

1回目、ゲートが下がってたらもっとポイント高かったでしょうね。テレマーク決めて18.5。W杯の初優勝はいつでもどうぞ。

原田さん「ん・・・この選手は・・・(この選手はどエライ選手だぞ!)」いや、あなた札幌でも去年と今年、見てますから。あとみんなクリネツの将来性に関しては知ってるんで。健忘症なのだろうか・・・・

ちなみに原田さんはノルウェーのフォルファンを見ても「この選手は・・・・」いや、フォルファンみんな知ってるっつーの。

◆6位 ビュルト

最後から9番目の彼女の大ジャンプで慌てて運営はゲート下げると思った。でも下げず。

◆7位 ザイフリ

オーストリアのトップがこの順位。ザイフリ自体は復調してます。でも若い人達の勢いに押されそう。

◆8位 アルトハウス

台風の目になると思ったがジャンプの後半がいつもの伸びがなく落ちた。世界選手権のプレッシャー?

◆11位 岩渕

ヤバイ、凄い。よほど台の相性がいいのだろう。10位ヘルツルと12位アブバクモアに挟まれてる。飛型の後半部分の姿勢がきれい。飛型点40点台でこの順位は奇跡

◆13位 クリズナ

17歳でこの結果は凄い。でも高梨はこの年齢で総合優勝してた・・・
まあ、今は層が厚いですからね。

◆14位 勢藤

2度めの世界選手権。前回は2度目は飛べなかった。成長著しい。次の世界選手権でもっとよくなるね!

◆31位 BLAZKOVA チェコの選手

ようやくチェコが予選を突破してきた。次の大会はどうでるか、こうでるか。チェコの次はポーランド女子の登場に期待。

◆ゲートについて

今回のゲートは明らかに通常のW杯なら2つはゲートが下がってもおかしくなかったです。トップの飛距離がヒルサイズに近いジャンプをさせようと設定していました。ラハティはK点90・ヒルサイズ100のジャンプ台でしたが、トップ3が95m前後のジャンプをする設定にしていれば違った結果になっていたはずです。

私は残り15人ぐらいになってゲートの設定をみて「あ、これは高梨選手に厳しい状況になってきたな」と思いました。まるでソチ五輪の再現のようでした。案の定トップ選手がヒルサイズ付近で団子になりました。

1回目はトップ10の選手もゲートが18でしたが、ゲートを16に下げてやっていたら、高梨選手の優勝の可能性が上がっていただろうし、クリネツの順位も違っていたと思います。まあ、高梨選手が昨年ほどの絶好調ではないのは事実だし、ジャンプ選手て波があるので常にトップを独走するというのは酷でしょう。高梨選手と同じぐらい昨年度無双した男子のプレフツは今年はさっぱりですし。

アドセンス




-世界選手権 2017, ◆試合結果 世界選手権

© 2024 向かい風でジャンプ! Powered by STINGER