W杯 2016-2017

今シーズンのこれまでを振り返る

ドイツと日本が爆発

昨シーズン、国別としての総合力を見せたのはオーストリアでした。イラシコ、ザイフリーズベルガー、ヘルツル、ピンケルニヒと15位以内に4人が常連と、強力なメンバーを組んできました。

そしてスロベニアも同じく好調でした。札幌で突如登場したクリネツが2位を取り、そこからトップ10の常連。ブティッツ、クリネツ、ロゲイユと男子のプレフツと同じく好調さを発揮しました。(クリネツは怪我明けでしたがもともと将来を嘱望された選手でした)

その一方、日本は伊藤有希が不振になり上位に絡めず尻すぼみに終わりました。また、勢藤・岩渕が成長しましたが、トップ10には入れない感じで終わり、高梨の圧倒的な総合優勝とは別に微妙な雰囲気でした。

そしてドイツはフォークトが警官の昇進試験(オリンピック金メダリストが本業があるという・・・)の為に圧倒的な不調、そしてアルトハウスが10番前後、ザイファルトも同じような順位でジャンプ大国としてイマイチな状況に陥りました。

そんな感じで今シーズンも両国が好調なんだろうなと思わせる感じでスタートしました。

しかし、今シーズンはドイツの挽回が凄まじいですよね。フォークトだけでなくアルトハウスの急成長&初優勝。リュブノで3位入賞したビュルト。そしてケガをしましたがルプレヒトの成長。リュブノの表彰台独占は圧巻でした。

特にドイツは層が厚いですね。誰か怪我をしても代わりに入った選手がそれほど見劣りしません。ノルウェーはルンビュがダメになると一気にリーネ・ヤー、そしてモルクまで層が下がることを考えれば雲泥の差です。

といっても、日本も負けていません。ドイツの次に好調ですよね。伊藤有希が優勝に絡む選手に今シーズンは復調しましたし、個人ランキングでも高梨、伊藤とワンツーを独占してます。凄い快挙です。

日本の女子ジャンプ界の黄金期と言ってもいいでしょう。そして勢藤優花が10番代中盤から10位前後と定位置が成長して、一桁後半なら別段珍しいことではなくなりました。

岩渕選手も踏切の板の跳ね上がりがよくなったし、テレマークに近いものも入れてきてます。いつもはビックジャンプだと必ず両足着地でしたので物凄い成長です(拍手)

海外でも日本の躍進は注目されているんだと思います。しかし、日本の課題は選手層です。山田選手が怪我して以降、W杯で2回目に安定して進める選手が見当たりません。海外では18歳以下の高梨世代の下の世代がちらほら登場してきてますが日本では登場しないのが不安です。

フランス(モラ)、オーストリア(15歳の子、ヒンツェンの投稿で顔写真を載せました)、スロベニア(クリズナ)などが登場してきてるので、是非急成長する選手が現れて欲しいです。W杯見ていても、下位の若い選手が突如急成長してりするので、日本勢でも登場するのを楽しみにしています。

アドセンス




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