Falun (SWE)HS100 - Ladies - World Championships
前日までの予選や練習は高梨選手は好調。
伊藤選手は絶好調の様子。伊藤選手は今シーズンは予選の結果は抜群だが本番では2本のジャンプを揃えられないというもどかしさがついてまわる。
本番はあいにくの強風のコンディションの中信号待ちをする選手もたびたび出る。優勝したVOGTも信号待ちで待たされる様なコンディション。
一回目、高梨選手は90メートルのジャンブだが腰を落としての着地。飛型は大幅に減点される。伊藤選手は距離も飛型もまずまずの結果。全体4位での2回目に備える。(2回目のジャンプに備える伊藤選手と控える岩淵選手)
2回目の高梨選手は開き直りの大ジャンプ。最長不倒の93メートルで4位。意地を見せる。伊藤選手も最長不倒の93メートルのジャンプ。今シーズン初の表彰台はなんと世界選手権2位といううれしい悲鳴。
今シーズンは風に恵まれない試合も多く、自身のミスジャンプも重なってなかなか2本そろえたジャンプができなかったがようやく会心のジャンプができた。出来すぎという結果はスキーの女神様からのプレゼントだろう。追い風でも苦にしない飛型ポーズと綺麗なテレマークは伊藤選手の技術の高さを物語る。おめでとう!
勝ったVOGT選手はまずその精神力の強さを評価したい。高梨、IRASCHKO-STOLZの両選手がプレッシャーでミスをした中、いつも通りのジャンプをする大舞台での強さ。それがオリンピックと世界選手権での連覇に繋がっている。いつも通りのことをどんな舞台でも同じように行う。これが彼女の大舞台での強さの秘訣だ。また、距離のみなら飛型点も抜群に高かった。ノーマルヒルでの戦いでこの飛型の高さは大きな武器だ。
高梨選手はオリンピックに続き、残念な結果に終わったが高梨選手の苦手な「追い風」と「着地」が結果的に勝敗を分けた。「追い風状態でのランディング」という一番苦手な状況がオリンピックに引き続き今回も発生し運という意味においてはついてなかった。
去年までの勝ちパターンなら着地に失敗しても他の選手より3~5メーター余分に飛んで距離で圧倒していただけに昨年の状態への復活が望まれる。
岩渕・勢藤選手は2回目に進めなかった。中国人選手がいるなど今回は下位の選手は層が薄い中で30位以内に入れなかったことは充分な反省材料となる。勢藤選手は初めての世界選手権だということを踏まえても今後に反省を今後に活かしてほしい。(スキー板を運ぶ山田選手。今回は4名ということでバックアップ?)