2019/01/12 @大倉山(札幌)
試合結果はこちら
http://medias3.fis-ski.com/pdf/2019/JP/3055/2019JP3055RL.pdf
前回のプレマノンが12月16日だったのでおよそ1ヶ月のブレイクとなりました。
今回は大倉山に現地観戦に行きました。したがって試合の映像は見てないので現地の記憶から大雑把に書いてみます。
まず、トライアルで高梨選手が大ジャンプをみせて「これ、今日勝てるんじゃないか?」という雰囲気が会場に出始めます。慣れた大倉山ですので優勝の可能性大です。会場の応援も力が入ります。
そして一回目が始まる頃にはちょうど暗くなり始めてナイターが点灯します。夜の試合になりました。
会場は普段に比べてとても人が少ないと思いました。土曜の午後なのに「え?これだけなの・・・」って感じです。
そして、淡々と試合が始まり続々と選手たちがジャンプをしていきます。正直、最初の20人ぐらいが次々飛んでいるのをみて「これは点数低すぎるな・・・」って思いました。
こちらの吉田さんのインタビューでも「女子がラージを飛ぶ技術的なことやオリンピックを踏まえての反対意見がありました」という様にFISの内部で反対意見があったようにラージヒルのジャンプ台はトップ10の選手でないと飛べてないです・・・というか途中で降りてません?
運営の方はゲートを上げ下げして一生懸命調整しているのですが、K点に迫るジャンプどころか120メートルすら飛べない感じで試合が進みます。
そんな中で地元優勝の期待がかかる高梨選手の一本目はあまり伸びないジャンプ。
終わったあとのランディングゾーンで珍しく頭を抱えて一瞬しゃがみ込んでしまって「見ていてよくわかんらないけど何か失敗ジャンプをしたんだなぁ~」と会場の人たちは察しておりました。
不調の日本勢とは逆に一回目1位で折り返した好調のイラシコが序盤のリードを守りつつ優勝しました。35歳での優勝は半端ないです。女版葛西選手かな。
それと2回目にルンビが大ジャンプを決めて会場を沸かし一気に表彰台までジャンプアップしました。
カメラの前でガッツポーズをみせて負けたけど強し!というイメージを強く印象付けました。
また2位のザイファルトも年が明けたけど覚醒が継続して続けているようでドイツはフォークト→アルトハウス→ザイファルトとあとからあとから選手が覚醒している気がします・・・
日本勢は伊藤選手が6位。ただ、一回目の順位が低いのか2回目はほとんどの応援している人が日本人の表彰台は厳しいな~という雰囲気で見ており、母国での錦を飾れずに残念な結果に終わりました。
写真でもちょっと不満そうな顔つきをしております。
ちなみに高梨選手は11位だったんですが、10位より上の二桁の順位って多分W杯で初優勝して以降一度も取ったことがない順位だと思います。しかもそれが飛び慣れた大倉山での結果なので深刻だと思います。
逆に今まで10位以上にならないってのはこれはこれで目立たないけど凄いことだと思うんですよね・・・
どんな選手でも、例えばルンビやイラシコの様な選手ですら20位以下とか二回目に進めないとか、そういった失敗ジャンプは年に一度ぐらいの割合でありますので、高梨選手の小さなヘマはしても大失敗をしない高次元でのジャンプのレベルの高さと安定性を証明する良い数値なんじゃないかと思います。
(勢い余ってバランスを崩したフォークト)