2016/02/12 @リュブノ(斯洛文尼亜)
試合結果はこちら
http://medias4.fis-ski.com/pdf/2017/JP/3941/2017JP3941RL.pdf
今回の試合はアルトハウスが優勝したので感想文になりますね。
アルトハウスが優勝しました。おめでとう。本当におめでとう。変な話ですが優勝してこれほど素直に祝福される選手って珍しい?感じがします。
例えば最近優勝した選手は昨年のブティッツ、今年のルンビュ、伊藤、そしてアルトハウス。伊藤選手は現地にいて物凄い祝福感がいっぱいでしたが、今回はスロベニアにいながらアルトハウスはドイツ人にも関わらず、チームメートのみならず観客や選手の間でも祝福されていました。
とっても素敵だったし、アルトハウスがどういう選手なのかよくわかった瞬間でしたね。葛西選手もドイツだと尋常じゃない歓迎を受けるのですが、同じように国籍関係なく愛されてるんだなと思いました。私達がアマンなどに持つイメージに近いのでしょうか。
少しだけ寂しかったのは、表彰式の時にちょっとだけ「このスポーツはヨーロッパのスポーツなんだな」と思ったことでした。北米人も、東洋人もいない雰囲気の表彰式でした。(変に取られるといけないので書いておきますが、人種差別というよりは地元意識という感じです。岩渕選手が北海道の大会に出る際の北海道の地元テレビ局の扱いと同じ感じですね)
それにしてもドイツはビュルトも凄い成長してきて、1・2・3位と表彰台を独占しました。ビュルトもマルジナーも昨日は着地に精一杯でしたが、今日は対応してきて、二人共54点を記録してます。世界選手権に向けて台風となるのか、それとも小さな台が有利であったか。今後に注目です。
ドイツ勢もそうですが、もう一つ、スロベニアのテレマークも印象的でした。クリネツ、ブティッツ、そしてロゲイユとしっかりとテレマークを入れてきます。接戦のときにはスロベニア勢は強いです。
クリネツは1度目のジャンプを失敗気味でなければ優勝していたかもしれません。そして19点平均のジャンプを出しました。5人全員が19点でした。圧巻です。
それにしても、ヘルツルやクリネツよりアルトハウスがまさか先に優勝するとは思いませんでした。ただし、ジャンプで怖いのはマッテルやロゲイユの様に優勝経験があっても本来のジャンプができなくなることです。
高梨選手のようにずっとトップレベルを維持しているというのはある意味異常なので、伊藤選手やルンビュが好調なこの時期に3~4回ポポポポーンと連勝したように今のうちに固めて勝っておきたいところです。
それにしてもドイツ勢は本当に凄いですね。昨年の不調はどうしたんでしょうか。そしてこの好調の中で忘れられている一人不調のザイファルト嬢。ドイツの2~3番手としてドイツチームを長く支えてきた選手がその恩恵を得られないのは残念に思います。早く復活して欲しいです。