W杯 2017-18

2017-18 W杯 第03戦 リレハンメル③ 好調ドイツの秘密を考える

2017/12/03 @ノルウェー(諾威)

試合結果はこちら

http://medias3.fis-ski.com/pdf/2018/JP/3136/2018JP3136RL.pdf

お待ちかねのラージヒルです。

なんか良くわからなかったのですが、このノルウェーのリレハンメルの3連戦はシリーズ物として3試合の合計ポイントで賞金が出るみたいですね。男子のジャンプ週間やraw airの様なW杯と同時に行われている3連戦のシリーズであったみたいですね。

今回の試合で特筆すべきは1位であったアルトハウスの2回目でしょう。これ、今までの女子ジャンプの公式戦で一番最高のジャンプだったんじゃないでしょうかね?という様な圧倒的というか圧巻というか素直に綺麗だったというべきか、そんなジャンプでした。

高梨の完了の速さに男子のクラフトの様な小柄ながらも力強いジャンプでした。アルトハウスの自分なりに研究し尽くして答えを出したようなジャンプでした。

クラフトは小柄なアルトハウスもそうですが同じく小柄の日本人にとって参考にできる選手なので、性別を超えて強さの原因が何であるのかを研究して欲しいですね。姉と違って小柄な勢藤理桜選手なんかは成績を伸ばしてほしいですね。

あと、このシリーズみて思ったのですが日本勢で着地が苦手としている岩渕、高梨の両選手のテレマークが上手くなっていました。特に岩渕選手はテレマークらしきものを入れるぐらいまで大進歩していました。びっくりしました。惚れそうになりました。

あと、伊藤選手は絶対にマークされていると思います。例えば18.0の飛型点で審判によって誤差の17.5~18.5ぐらにバラけるジャンプをするとほぼ全員が17.5を出すので早い話得点が伸びないようにかなり辛口で見られているということです。

ノルウェーの審判団を見ると高梨、伊藤以外にもアルトハウスに採点が厳しいので、いっそあのぐらい清々しいと文句も言う気も失せるのですが(確かノルウェーは五輪かどこかで飛んだ直後に20.0出した試合ありましたよね。あれは清々しかった)まあ、さりげないというか嫌らしい感じの嫌がらせなので嫌です。

陰謀論とか嫌なんですが、飛型の辛口はまあ欧州のお家芸に対して場を荒らして参入する入場料みたいなものだと割り切らないといけないのかもしれませんね。(スポーツは大前提として平等が基本ですが・・・)

ドイツ勢の好調と日本勢(高梨)の不振について

まず、アルトハウスの躍進ですが今回のラージの1回目でアルトハウスはゲート12で94.2kmという圧倒的な速度をだしています。同じゲートでルンビは93.2です。

一方、高梨はゲート13と一つ上にもかかわらず93.0です。

速度 ゲート
高梨 93.0 13
ルンビュ 93.2 12
アルトハウス 94.2 12

(ゲート一つ上げて更に遅い)

これは言い方を変えれば高梨は常にゲート一つ下げられるハンデをもって試合を戦っているとも考えられます。

ドイツは今回の試合も1・6・7と3名もトップ10に入り好調です。好調と言ってもいいですが、逆にみんな成績がいいので例えばスキー板のワックスがよいから速度がでて成績がいいとか、スーツが性能がいいから距離が伸びるとか(スーツ素材の提供は1社のみで同じ素材なので差はつかないんですが・・・)そういったマテリアル有利の影響が考えられます。

もう一つ考えられるのは例えばドイツはナショナルチームで風洞実験などをしています。ですからその実験結果を元にして各選手が一気に伸びた。ということも考えられたりします。育成や練習環境やコーチなどによってグッとみんなが成長したという感じです。

さらにそういった好調ドイツの上にアルトハウスが個人として調子がよく、更に覚醒したということもあるでしょう。

なんか変な話になりましたが、技術的に高梨が追いつかれてきているというのは事実です。しかし、それを含めてもなんか今年は一気に差がつまった気がするので色々頭の奥で引っ掛かることが多いです。

アドセンス




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