2016/02/05 @オスロ(諾威)
ノルウェーのホルメンコーレンジャンプ場で行われたラージヒルの大会。今季唯一ということ。男子の大会も開催されるとあって葛西選手など男子選手も見学に来ていた。というかリラックマがいた。凄いコスプレだ。
トップの高梨選手は危なげない勝利。一瞬ルンビュが爆発したために危ういかな?という雰囲気が猛烈に流れた。実際実況も「杞憂」と言う言葉を使ったようにもしかしたら・・・という雰囲気があったのは事実。そういった勢いに呑まれ、自身のジャンプを見失わないレベルに高梨選手は成長している。
2位はルンビュ。ラージヒルで130m越えを連発。彼女の前では2回とも追い風でシグナルが点灯せず、向かい風を待ったのは気のせいだろうか?他の選手たちが大ジャンプの舞を踊っていた。
3位はアブアクモア。スキーの飛び方がラージヒル向きだという彼女の長所をうまく利用した。4位のイラシコが高梨に勝つために一か八かのジャンプをしたことが表彰台という幸運を彼女に舞い込んだ。
4位のイラシコは今シーズンでたびたび見る着地の失敗。バランスを崩すことが多かったが、今回は転倒する程着地を失敗していた。ケガがなくてよかった。
日本勢は伊藤選手と岩渕選手が2本目を揃えられなかった。二人とも一本目と同じレベルのジャンプが出来れば3位、10位以内と狙えただけに残念。ただし、岩渕選手は決してわるい状態ではない。
勢藤選手は圧倒的にラージヒルの経験がないのが響いた。本人も「怖さ」と言っていたようにたくさん飛んで慣れてほしい。
高梨選手は圧倒的な強さで10戦9勝。ルンビュも諦めた雰囲気すらあった。
以下はスポニチのインビュー引用
▼高梨沙羅の話 いいジャンプを2本そろえられた。いい風ももらえた。試技はあまり良くなかったが、うまく切り替えられて収穫になった。一試合一試合楽しんで飛べている。
▼伊藤有希の話 2本目は(踏み切りの)タイミングが少し遅れた。少しずつは良くなってきているので、それを信じて積み重ねたい。全体の流れが大事。精度と確率を上げていきたい。
▼岩渕香里の話 1本目は条件にも恵まれて結果もついてきたが、2本目で順位を落としてしまってすごく残念。(1桁順位に届かず)悔しい。今大会は一番可能性があると思っていた。
▼勢藤優花の話 1本目は(踏み切りの)タイミングが遅れてあまりいいジャンプではなかったが、2本目はいいジャンプだった。今の調子を落とさないで最後までいけるようにしたい。