2016/02/13 @リュブノー(スロベニア)
スロベニアのリュブノーで行われた第13戦。スロベニアは男子選手に高梨選手の様に独走してるプレブツという化け物がいて男女問わずにスキーが今年は強い。母国開催と言うことでブティッツ、ロゲイユの他に今年好調のクリネツが・・・と思ったがクリネツは五輪ユースの方に参戦しており母国での優勝のチャンスを逃すことに・・・・
お客さんはやらせなんじゃないの?というぐらい人が入っておりジャンプの人気の高さをうかがわせる。
このスキーのジャンプ台は今シーズンに入って新しく改修された台の様。説明によると以前の旧式タイプから新しい緩やかな新型斜面のジャンプ台になったとのことだがそれによってカンテまでの距離が短くなったらしく踏切のタイミングを外す選手が続出した。
特に好調だったルンビュとイラシコが相性が合わなかった様で二人とも10位以内にすら入れなかった。逆にスロベニア勢は慣れているのか今年不調だったロゲイユが順位を大幅に上げてきた。彼女は飛型点も高くテレマークが印象的だった。
(ロゲイユの着地)
ヘルツル、ザイフリの二人もタイミングがとれるらしく好調。特にヘルツルは飛距離だけなら文句なしに一番の距離が出ていた。数年前の高梨選手のスタイルの戦い方の様なジャンプ(着地よりもとにかく飛距離!)だった。
ザイフリ選手は飛型点には影響なかったが、着地後に油断したのか転倒してしまった。コマの様に跳ねたので心配したがその後は問題なく歩けたので大丈夫そう。ただ、倒れた時の体勢は結構危険であった。
優勝したのはブティッツで飛距離は高梨選手の方が若干上回っていたが飛型で差が出た。まあ母国開催でもあるし、ほぼ飛距離も同じ距離が出ていたからしょうがないかと言う感じ。高梨選手はどうしても身長的にテレマークが入っている様に見えないので同じ距離での戦いは不利になる。
それにしても優勝したスロベニア勢はまるでオリンピックで優勝したかのような騒ぎであった。それだけ絶対王者である高梨選手を倒せたことが嬉しいということなのだろうけど、コーチまでカツラをかぶっておさげにしている喜びよう。
このコーチのカツラは以前もしていたのでなんなのだろうか?という疑問。スコットランドでは普通にタータンチェックのスカートをはいていたりするのでお祭り騒ぎになるとスロベニアでは昔は長髪の男性がおさげにするのかな?とか勝手に想像してみたり。ただ、あんまり気持ち悪いといった違和感がない・・・
高梨選手も健闘を称えて拍手していて好感でした。
日本勢はヒンツェンバッハに引き続き、台の相性が悪いのか全体的に成績が振るわなかった。特に勢藤選手は2回目に進めなかった。昨年からW杯に参戦した彼女にとってジャンプ台の絶対的な経験が足りなかったのだろうか?修正能力が他の選手と違い足りなかったのか、対応が遅れていた。
なお岩渕選手の2回目はタイミングが大幅に遅れ、起き上がった時にすでに既に地面はない状態であった・・・・・
ちなみにスロベニアのカメラは山田いずみコーチをよく撮影していた。女性コーチが珍しいのか美人枠なのかはわからず・・・
以下は日刊スポーツのインタビュー談話
高梨沙羅の話 それなりの内容でも、表彰台に立てるジャンプができたのは良かった。すごく対応力を問われる台。正直、どうしていいか分からなかった。
伊藤有希の話 イメージはできているが、今は助走の滑りに問題がある。そこがうまくいけば、いい結果が出ると思う。