W杯 2017-18

2017-18 W杯 第13戦 リュブノ①

2018/01/27 @リュブノ(スロベニア)

試合結果はこちら

http://medias1.fis-ski.com/pdf/2018/JP/3041/2018JP3041RL.pdf

イラシコ姐さんことイラシコ・シュトルツが復帰した試合でした。

先週のコンチに出場したのはこの復帰戦の調整だったんですね。ちなみに同じようにオーストリアのピンケルニヒがコンチに出場していたのですが、こちらも久しぶりにワールドカップに戻ってきました。

ただし、ピンケルニヒは2回目に進めない状態なので理由はわかりませんがマッテルの様に飛距離が伸びない不調なんだと思います。

いきなり不調の話になったのでついでに続けておくと、今年はブティッツやザイフリーズベルガーが不調のシーズンを過ごしています。選手には調子の波が月単位、年単位であるのでまあ高梨選手の様に不調でも優勝争いをするのは結構珍しいと思います。(それでも3年前は総合優勝を逃しました)

例えば、どの選手も風やタイミングの狂いで試合で2回目に進めないジャンプを時々しますが(例えば今シーズンのジャンプ週間のクラフト)彼女はこれまで一度もしたことないんじゃないでしょうかね?不調や失敗の際でも成績が大きく崩れません。

話を戻して、リュブノです。この台はある意味、変態台として有名です。インタビューで多くの選手がRが終わった後に一気に踏切が来るという、ちょっと踏切までのタイミングが早いジャンプ台です。

ですから映像を見ると下位の選手では大幅にタイミングが遅れていて踏み切ったときには「既に空中」といった感じのジャンプも珍しくありません。そこに地面はない・・・的な。

そういったわけでルンビが失敗して他の選手に優勝のチャンスがあるか!と思ったのですが2本とも1位のジャンプをしてぶっちぎりで優勝しましたね。復帰したイラシコ選手は4位でした。復帰戦でこれは凄いと思うのですがイラシコはこの台のヒルレコードを持っているので相性が良いみたいです。

一方、この台に慣れてるはずのスロベニア勢はあまり成績が振るわなく、クリネツ6位、クリズナ7位、ボガタイが12位でした。

日本勢は一昨年はみんなこの台を苦手としていて、高梨選手ですらブティッツに破れたのですが今年は高梨、岩渕が卒なくこなした一方で伊藤、勢藤が苦手のままのようです。

勢藤選手は全体的に新しい物への対応力があまり高くない感じです。逆に言えば経験を積んで新しい環境に慣れたら成績が伸びるタイプなのでそういった期待が持てます。

高梨選手の飛型点は54.0/54.5です。非常に高い点で全体の1位だと思います。今年はルンビのお陰でやたらに厳しい辛口の採点から解放されたように感じます。というか絶対そう。最近ルンビも厳し目に採点されてるけどテレマークをしっかり入れるから高得点にせざるをえないですね。

それにしてもこの台はジャンプというより落下する感じのジャンプ台ですね。面白いかどうかは別としてジャンプ台は色々あるな~と思います。ですから勢藤選手みたく蔵王が得意でこの台が苦手と得意不得意も現れたりします。伊藤選手ぐらいこの台が苦手だとはっきり出るとある意味スッパリと諦められそうな気もします・・・

アドセンス




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